ナナメから直視する。

フォーク/ロックシンガー ナナメ/nanameの思想と音楽を素直なままに吐き出すブログです。

現代の邦楽ギターヒーロー。

Philia/Versailles

 

youtu.be

 

バンドとしてもかなりレベルが高いが、

やはり特に目立っているのは女性的なHIZAKIである。

その美貌から初見は女性と勘違いすることも多いが、

男性である。

 

Xを敬愛していることから、かなりヘヴィーな曲が多い。

(Xの数億倍難しいけど。。。)

 

 

 

 

愛に滿ちた牢獄へ
心…イバラの鎖
美德だけで創られた
狹く苦しい世界
閉ざされた背德が囚われた愛を裁く
信じる事 愛する事 そう…生きてゆく事
この叫び この痛み 抱いて消してくれ
戶惑い殺して愛したい
閉ざされた 世界から 見上げた空
この夜に この闇に 光差すまでは

翳る月が決めつけた運命
精神に木靈する
閉ざされた背德と幻想が夢を裁く
嵐の中 凜と笑いて そう強く氣高く
この叫び この痛み 夜に消えてゆけ
戶惑い殺して葉えたい
閉ざされた 世界から 見上げた空
描いた 未來で 闇を切り裂いて

恐れないで 醜さを隱さずに生きる事で
人はもっと強くなれる
Ah…皮肉なものね

華やかに美しく生きてゆきたくて
苦しさ悔しさ抱きしめた
望まれて愛されて信じ合えるなら
この夜に この闇に いつか笑き誇れ

Dispel days of the dark.
Need your love.
Feel it in my soul.
Dispel days of the past.
Undo the chain for now.
Break the spell.

タイアップに目が取られがちだが、メロもオケも最高の曲。

甲賀忍法帖陰陽座

 

youtu.be

 

HMファンは黙っていない名曲。

独特な個性から色物バンドの扱いを受けがちであるが、

作曲センスも演奏技術も一級品。

特にメロディは好み。

和風でありながらもしっかりとポップに仕上げている。

 

 

下弦の月が 朧に揺れる
夜を 包む叢雲
磔(はりつけ)られた 番(つが)う雛(ひいな)
絡める 非情の罠

嗚呼 今も燻ぶ
想い胸に 聢(しか)と宿らば (殲(せん))

水の様に優しく 花の様に劇(はげ)しく
震える 刃で 貫いて
宿命(さだめ)られた 涙を
瞳の奥 閉じても
貴方を 瞼が 憶えているの

無明の淵で 終焉(おわり)を待つ
私は 噎(むせ)ぶ身無し児
蹂み躙られた 尽(すが)る恋を
両手に 包んだ儘

もう 諍(あらが)えない 共に辿る
釁(ちぬ)りの黄泉路を (殲)

水の様に優しく 花の様に劇しく
震える 刃で 貫いて
宿命られた 涙を 瞳の奥 閉じても
貴方を 瞼が 憶えているの

水の様に優しく 花の様に劇しく
震える 刃で 貫いて
宿命られた 涙を 瞳の奥 閉じても
流れる 血潮 止められない

蜜の様に零れて 徒(あだ)の様に散りゆく
儚い 祈りを 掻き消して
宿命られた 二人を
葵闇が 裂いても
貴方と 揺蕩(たゆた)う 隠り世まで

五月雨は緑色。

初恋/村下孝蔵

youtu.be

 

 

心情と情景を重ねることの鬼・村下孝蔵

その、揺るがない代表曲。

 

出だしの「五月雨は緑色」があまりにも有名だが、

個人的には終わりの、

「浅い夢だから胸をはなれない」

もまた、逸品の表現だと思う。

 

五月雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は
恋をして淋しくて 届かぬ想いを暖めていた
好きだよと言えずに 初恋は
ふりこ細工の心
放課後の校庭を走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた
浅い夢だから 胸をはなれない

 

夕映えはあんず色 帰り道一人口笛吹いて
名前さえ呼べなくて とらわれた心見つめていたよ
好きだよと言えずに 初恋は
ふりこ細工の心
風に舞った花びらが 水面を乱すように
愛という字書いてみては ふるえてた あの頃
浅い夢だから 胸をはなれない

放課後の校庭を走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた
浅い夢だから 胸をはなれない

僕を忘れた頃に、君を忘れられない。

春だったね/吉田拓郎

 

youtu.be

 

最近のビックバンドな拓郎も好き。

 

拓郎は真っ直ぐに心情を伝えることが得意だけれど、

この歌は日本的フォーク的な儚さ全面の曲。

 

「春だったね」

「春だったね」

ときて、

一番最後が「春だったんだね」。

 

このうまさ、切なさ。

 

 

 

僕を忘れた頃に

君を忘れられない  

そんな僕の手紙がつく

 

くもりガラスの窓をたたいて

君の時計をとめてみたい

あゝ僕の時計はあの時のまま

風に吹きあげられたほこりの中

二人の声も消えてしまった

あゝ あれは春だったね

 

僕が思い出になる頃に

君を思い出にできない

そんな僕の手紙がつく

 

風に揺れるタンポポをそえて

君の涙をふいてあげたい

あゝ僕の涙はあの時のまま

広い河原の土手の上を

ふり返りながら走った

あゝ あれは春だったね

 

僕を忘れた頃に

君を忘れられない

そんな僕の手紙がつく

 

くもりガラスの窓をたたいて

君の時計をとめてみたい

あゝ僕の時計はあの時のまま

風に吹きあげられたほこりの中

二人の声も消えてしまった

あゝ あれは春だったんだね

情景から心情を読み取らせる歌。

秋止符/アリス

 

youtu.be

 

情景と心情を一つにする歌。

こんな素敵な詞、どうすればかけるのだろうか。

 

左ききのあなたの手紙
右手でなぞって真似てみる
いくら書いても埋めつくせない
白紙の行が そこにある

友情なんて呼べるほど
綺麗ごとで済むような
男と女じゃないことなど
うすうす感じていたけれど

あの夏の日がなかったら
楽しい日々が続いたのに
今年の秋はいつもの秋より
長くなりそうな そんな気がして


夢を両手に都会(まち)に出て
何も掴めず帰るけど
「やさしさの扉を開ける鍵は
眠れない夜が そっと教えた

心も体も開きあい
  それから始まるものがある
それを愛とは言わないけれど
それを愛とは言えないけれど」

あの夏の日がなかったら
楽しい日々が続いたのに
今年の秋はいつもの秋より
長くなりそうな そんな気がして

春の嵐が来る前に
暖かい風が吹く前に
重いコートを脱ぎしてなければ
歩けないような そんな気がして

言いたいことを言わない、と言う日本的な美。

わかってください/因幡晃

 

youtu.be

 

この一曲に、日本特有の美しさが詰まっている気がする。

 

 

 

貴方の愛した人の名前は

あの夏の日と共に 忘れたでしょう

いつも言われた 二人の影には愛がみえると

 

忘れたつもりでも 思い出すのね

町で貴方に似た人を 見かけると

ふりむいてしまう 悲しいけれど

そこには愛は見えない

 

これから淋しい秋です ときおり手紙を書きます

涙で文字がにじんでいたなら

わかって下さい

 

私の二十才のお祝いにくれた

金の指輪は今も光っています

二人でそろえた 黄色いティーカップ

今もあるかしら

 

これから淋しい秋です ときおり手紙を書きます

涙で文字がにじんでいたなら

わかって下さい

 

涙で文字がにじんでいたなら

わかって下さい

普遍的な恋愛感情を歌う。

あの素晴らしい愛をもう一度加藤和彦北山修

youtu.be

 

こんなにも心に染み渡る詞があるだろうか。

人の数だけ恋愛があるが、その全てを理解しているような詞世界。

 

命かけてと誓った日から

すてきな想い出残してきたのに

あの時 同じ花を見て

美しいと言った二人の

心と心が 

今はもう通わない

あの素晴しい愛をもう一度

あの素晴しい愛をもう一度

 

赤とんぼの歌を歌った空は

何にも変わっていないけれど

あの時 ずっと夕焼けを

追いかけていった二人の

心と心が 

今はもう通わない

あの素晴しい愛をもう一度

あの素晴しい愛をもう一度

 

広い荒野にポツンといるよで

涙が知らずに溢れてくるのさ

あの時 風が流れても

変わらないと言った二人の

心と心が 今はもう通わない

あの素晴しい愛をもう一度

あの素晴しい愛をもう一度