『the past in the future』
the past in the future/ナナメ/naname
過ごしてきた過去は変えられないというけれど、
その過去の意味は、未来によっていくらでも変えられる。
未来自身も、そうした過去によって形作られてゆく。
人生に意味があるのかなんて、わからない。
私に存在理由なんて、ないのかもしれない。
しかし、自分が過ごしてきた過去だけは、
今の、そして未来の自分を肯定してくれる可能性を持つ。
the past in the future.
冷たい雨にあたって、
されど濡れていることに気づけなくなって。
その時に僕らは、
一体何を求めているんだろう。
the past in the future.
過去が知っている。
そんな気がする。
the past in future
冷たい雨が降りしきる中で
人の灯りは今に消えゆく
僕らは何を求めるのだろう
濡れていることも気づけなくなって
あれは綺麗な思い出の跡
いつも歩いた道
胸に抱えて心とともに
僕と手を繋いで
たとえ僕の声が
季節に飲まれても
過去の数だけ取り戻せる
いつか君の声が
時間に消されても
あの日の景色が君を連れ戻す
何が答えかわからない中で
人の素肌は風に吹かれた
僕らは生きる不確かな日々を
楽になる術に気づかないように
あれは幼い笑い合う顔
いつも過ごした部屋
忘れないでね心の在り処
僕の目を覚まして
たとえ僕の声が
季節に飲まれても
過去の数だけ 取り戻せる
いつか君の声が
時間に消されても
あの日の景色へ帰ればいいから