ナナメから直視する。

フォーク/ロックシンガー ナナメ/nanameの思想と音楽を素直なままに吐き出すブログです。

最近のラブソングはどうもしっくりこない。

神田川かぐや姫

 

youtu.be

 

昭和フォークの大名曲。

 

最近のラブソングの特徴として、

誰しもに当てはまる普遍的な愛を歌うのではなく、

他愛のない日常の風景一つを取り上げる、ということが言えると思う。

 

昔の曲はもっと、愛の本質に迫る曲が多かった。

「愛とは何か」という哲学的問いに答えうるような。

 

そんな中この「神田川」は、

日常の風景一つをとりあげながら、

どこか愛の本質の迫ってくる、そんな名曲である。

 

「若かったあの頃 何も怖くなかった

 ただあなたの優しさが 怖かった」

 

こんな詞、愛の本質を知らない人が書けるものではない。

 

また、その日常の風景一つの取り上げ方、も天下一品である。

風景をそのまま歌詞に抜き出し、リスナーにそれを想像させ、

風景を描写しているだけなのに、何故か作り手が抱いている切なさまで読み取れる、

そんな、魔的な力を持った曲。

 

 

貴方は もう忘れたかしら

赤い手拭 マフラーにして

二人で行った 横町の風呂屋

一緒に出ようねって 言ったのに

いつも私が 待たされた

洗い髪が芯まで 冷えて

小さな石鹸 カタカタ鳴った

貴方は私の 身体を抱いて

冷たいねって 言ったのよ

 

若かったあの頃

何も怖くなかった

ただ貴方のやさしさが

怖かった

 

貴方は もう捨てたのかしら

二十四色の クレパス買って

貴方が描いた 私の似顔絵

巧く描いてねって 言ったのに

いつもちっとも 似てないの

窓の下には

神田川

三畳一間の 小さな下宿

貴方は私の 指先見つめ

悲しいかいって きいたのよ

 

若かったあの頃 何も怖くなかった

だ貴方のやさしさが 怖かった